真の人と出会って心の解放へ

心の解放へと導いてくれる真の人(本)との出会いの記録。(毎田周一「釈尊にまのあたり」他 聖徳太子・親鸞・宮沢賢治・・・生きてる人も)

杖をとりあげるものの経(スッタニパータ)~だから恐いんだ!~

誰とも比べない。利己心を離れ物への執着もない、安らかな姿。

捉われの可能性を徹底的に払う ~杖を取り上げるものの経より⑱~ 954一20 静かな人は 自分を等しいものの仲間であるとも 劣ったもの あるいは 勝れたものの仲間であるともいわない そうして安らかに 利己心を離れて 取ることもなければ また捨てること…

世界をそのままに直視する人には、何もしなければならないことはない。

不動の人は無為自然の人 ~杖を取り上げるものの経より⑰~ 953-19 情欲を離れて 智慧の目の開けたひとには 何かをしようとすることが 全くない 彼は何かを得ようとつとめたりなどせず 到るところに平安を見出している 永遠の生命によって もうすでに成…

思い上がりも貪りも情欲も離れて、万物に対して平等な不動の人

すべてのものを、一つの生命、真理の表れ、世界の一部として尊ぶ ~杖を取り上げるものの経より⑯~ 952-18 その人は思い上がりも貪りも持たず 情欲を離れて 万物に対して平等であるー とこのように 不動の人のことを 私はほめたたえていうのである 自…

仏教徒もキリスト教徒もない。ただ宇宙の真理の使徒があるだけ。

ただ永遠の生命の顕現を楽しむだけ ~杖を取り上げるものの経より⑮~ 951-17 『これはわがものである』とか 『これはひとのものである』 とかいうことのなくなった人には わがものという考えが少しもないので 『私にない』といって悲しむことがない 「…

「私の物」と固定してつかむものがない。「私にない」という嘆きもない。

永遠の生命を瑞々しく生きる彼には老いることがない。 ~杖を取り上げるものの経より⑭~ 950-16 名と形あるものを すべてわがものとするのをやめ 何かがないといって 悲しむことのない人ー こういう人は世にあって老いることなき人である つかむものが…

過去に捉われず、未来もあてにせず、現在もつかまない。

一切の雑音がなくなった静かな生活 ~杖を取り上げるものの経より⑬~ 949-15 あなたが若し過去のことは涸らし尽くし 未来はあなたにとって何もないようにし そして現在のことを掴まないなら あなたは静かな生活をすることになるだろう 過去にしがみつ…

悲しむこともない。心配することもない。それが悟った人の姿。

何にも捉われず、自在に行かれる姿こそが慈悲 ~杖を取り上げるものの経より⑫~ 948-14 この世の色々の欲望と 渡るに難い執着とをこえた人は 流れを断ち切って 何にも束縛されず 悲しみも心配もない 悟った人には、悲しみも心配もない。 逆に悲しんだ…

常識に従うのは世間に捉われないため

世間の評価を得ることには、無関心 ~杖を取り上げるものの経より⑪~ 947-13 こういう人が悟った人であり 最高の智慧に到った人である 彼は物事の道理を知って捉われず 世間にあっては正しい道をゆき そしてこの世の誰をも羨まない 悟った人は、世間の…

真実を一歩も離れない人とは?

欲望を満たそうとして、この世を相手にしたり、当てにしたりしない。 ~杖を取り上げるものの経より⑩~ 946-12 静かな人は 真実を一歩も離れず 道に達した人は じめじめしない高い処に立っている 彼らはこの世の一切を抛っているが こういう人を平安な…

欲望は、人間が個人的な立場ではどうすることもできない。

どうにもならない欲望の塊である自分を投げ出すことが懺悔 ~杖を取り上げるものの経より⑨~ 945-11 私は欲望のことを 『大きな流れ』といい 吸い込むものとも 飢餓ともいい 又土台とも 計らいとも 越え難い煩いの泥濘ともいう 欲望は人の中にあるので…

古いも新しいも、滅びゆくも生起するも、すべて眼中にない。

永遠の今は何事も新鮮でいつも瑞々しい ~杖を取り上げるものの経より⑧~ 944-10 古いものを楽しむことなく 新しいものを受け入れることなく 滅びゆくものを悲しむことなく 光あるものに愛着すべきでもない 「昔はよかった」とか、 「古いものには価値…

ただ我慢したり、努力したりして、悟ろうとするんじゃない

これは静かな人の自然な姿 ~杖を取り上げるものの経より⑦~ 941-7 静かな人は 穏やかに 誠を尽くし 心豊かに 人を謗らぬ人であり 怒りを離れ 貪りの禍いと利己心とを こえた人でなければならない 942-8 一切の煩いを除こうと思うなら 眠りと無精…

対象論理としての学問をいくら学んでも、世間に捉われていくだけ。

人間は欲望のかたまりだと知る自覚の道を生き、解放へ向かう。 ~杖を取り上げるものの経より⑥~ 940-6 世間では色々の学術を習うのであるが そんなものによって 世間へあれこれと縛りつけられるのではなく 抑々欲望というものが何であるかをよく知って…

無知の矢が刺さっている人は、忙しい、疲れる、暇がない・・・と騒ぎまわっている

自分に力があると思っているうちは、無知の矢は抜けない ~杖を取り上げるものの経より⑤~ 939-5 この矢の刺さった者は あらゆる方向に駆けまわるのであるが その矢を抜いてさえしまえば 駆けまわったり はては身動きならぬことに ならなくてもよいので…

苦しむ人の心の中にささっている無知の矢をぬくには?

とにかく自覚者の自覚の言葉を聞くしかない ~杖を取り上げるものの経より④~ 938-4 そこには必ず行き詰まりがあり 人がそれにぶつかって どうにもならぬのを見て 私は不愉快になった そうして一見しては解らない矢が 彼等の心中に刺さっているのを見…

この世には確かなことなどなく、すべてが揺れ動いている

揺れ動いている真理を固定して掴もうとするから苦しみが生じる ~杖を取り上げるものの経より③~ 937-3 この世のどこを見ても 確かなことがなく どの方向もみな揺れ動いていた 私は自分の住み処を求めたが すでに何かが住み込んでいない処を見なかった …

本来いるべきところは魚にとっては水。人にとっては真実。

魚が水を支配できないように、人は真実を支配できない。 ~杖を取り上げるものの経より②~ 936-2 水の少い処ではねかえっている 魚のような人を見 また互いに反目している人達を見て 私は恐ろしくなった 本来いるべきところは、 魚にとっては水、 人に…

人と人が争う姿。それは支配欲の象徴。

恐ろしいから武器をとる?いや、武器をとるから恐ろしくなる ~杖をとりあげるものの経より①~ 935-1 「争う人々を見るがよい 杖をとりあげるから 恐怖が生じたのであるー 私は世間の悲惨を見て 強く心を動かされたが そのとき感じたままを これから話…

ホントはこんな簡単なことだよ。平和を実現するのは。スッタニパータに耳を傾けてみて・・・

心に刺さった矢を抜きさえすれば・・・ ~スッタニパータ・杖をとりあげるものの経より~ 杖をとりあげるものの経 のつづき・・・ 936-2 水の少い処ではねかえっている魚のような人を見 また互いに反目している人達を見て 私は恐ろしくなった 辛辣です…

支配欲のないところに争いはない~平和への道・スッタニパータ

杖をとりあげるから、恐怖が生じる ~スッタニパータ・杖をとりあげるものの経より~ 935-1 「争う人々を見るがよい 杖をとりあげるから 恐怖が生じたのであるー 私は世間の悲惨を見て 強く心を動かされたが そのとき感じたままを これから話してみよう…