古いも新しいも、滅びゆくも生起するも、すべて眼中にない。
永遠の今は何事も新鮮でいつも瑞々しい
~杖を取り上げるものの経より⑧~
944-10
古いものを楽しむことなく
新しいものを受け入れることなく
滅びゆくものを悲しむことなく
光あるものに愛着すべきでもない
「昔はよかった」とか、
「古いものには価値がある」とか、
「古い」という現象を固定して、
古いものにこそ意味があるような捉われがない。
このスッタニパータも、
その古さを楽しむのでなく、
ただそこにまのあたりお釈迦様を見るだけ。
また、「新しいものこそよいものだ」ということに
好奇心をもったり、
珍しがったりするようなこともない。
滅びゆくものも滅びゆくままに。
それにとりついて、
現在に引き戻そうとするから悲しいんだと言われる。
無常の真理のままに任せるよりほかないと。
また、輝かしいもの、
例えばこれから発展、成長していくことが
期待されるものを
特に捉えて愛することもされない。
それも未来への執着。
静かな人にとっては、
古いも、新しいも、
滅びゆくも、生起するものも、
すべて眼中になく、
何かを条件で固定してそれにとりつくことはない。
永遠の今は、何事もみな新鮮で、
いつも瑞々しい。
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