この世には確かなことなどなく、すべてが揺れ動いている
揺れ動いている真理を固定して掴もうとするから苦しみが生じる
~杖を取り上げるものの経より③~
937-3
この世のどこを見ても
確かなことがなく
どの方向もみな揺れ動いていた
私は自分の住み処を求めたが
すでに何かが住み込んでいない処を見なかった
諸行無常と言われるように、
この世はどこを見てもみんな揺れ動いている。
留まっているものはない。
刻々とすべては流れている。
人は不安になって、
何かを固定しようとする。
固定して、自分のものとして、
つかもうとする。
そこに苦しみが生まれる。
「何か」というのは、苦しみのことかな。
固定が苦しみとなると、
例えば「家庭」というのも、
固定であり苦になる。
すでに「苦」が住んでいるところに
住もうとは思わなかったお釈迦様は、
固定としての「家」を捨てて、
遊行者になられた。
固定(私の物)を捨てて、
ひたすら無常の真理を生きられた。
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