大きい堆積の経(スッタニパータ)~積み上げ注意!~
何もわかっていないということがわかっている人 ~大きい堆積の経より⑬~ 914-20 静かな人は この世のどんなことでも 自分の見解や学問や思想を拠りどころとして それを見ない 彼の肩の荷はすっかりおろされて 自由に解放されている そして時に流され…
こういう「無」の自在の方が世間の人々の間におられることこそが大慈悲 ~大きい堆積の経より⑫~ 913-19 過去の煩いを捨てて 新たにそれを作り出さず 欲望をかきたてず しつこく論ずることもなく 聡明な人は 色々の物の見方に捉われない そして世間か…
欲情を交えずに真意を直視する ~大きい堆積の経より⑪~ 912-18 静かな人は この世の中で色々のつながりに縛られることなく 人がいい争っても そのどちらへつくということもない 彼は不安にとりつかれた人々の間にありながら しかも安らかに 喜びも悲…
今これを夢中で読んでいる私たちに向けた言葉 ~大きい堆積の経より⑩~ 910-16 自分の立場を離れないで論ずる人は 自分で考え出したその考えを 立派なものと思っているので その人に本当のことを悟らせるのは難しい 自分のとりついている処にだけ清ら…
自覚者の「自」もなくなった覚者 とは? ~大きい堆積の経より⑨~ 908-14 『私は知る 私は見る これが本当である』 というような考え方で ある人々はそこに清らかさがあると信じているが もし何かを見たとしても それがその人自身にとって一体何になる…
仏教を本当に信じる人はそれにとりついて誰かと言い争ったりしない ~大きい堆積の経より⑧~ 907-13 自在の人には 他に導かれるということがなく 彼は色々の教を考察しても それにとりつきはしない そのようにして彼には 人といい争う余地がない 何故…
どんな教えも、真理を知り、真理と一体になるための参考に過ぎない ~大きい堆積の経より⑦~ 907-13 自在の人には 他に導かれるということがなく 彼は色々の教を考察しても それにとりつきはしない そのようにして彼には 人といい争う余地がない 何故…
「考え」という枠をはずしてしまえば無限の真理の世界が広がる ~大きい堆積の経より⑥~ 903-9 「ある人のこれこそ『最高だ』とする教を 反対するものが『詰まらない』といい こうしてみなで自分のこそ正しいというのであれば 一体これらの中で どれが…
真理にすべてを打ち任せれば何も恐れることはない ~大きい堆積の経より⑤~ とにかくこれを読んでください!!この力強い解説を!! 真理は与ふべきものならば与え 奪うべきものならば奪う。 求めるまでもなく、 真理はその自己実現の壮麗な景観を、 私の前…
真理がわたしたちを通して実現する偉大な生命の展開を味わおう ~大きい堆積の経より④~ 902-8 熱望し 希求するものには その計らいゆえに おののきがある この世で 死も生もないものー 彼は何におののき 何を求めよう 何かを熱望し希求する。 計画して…
それはただ直観する世界 ~大きい堆積の経より③~ 901-7 見るも厭わしい苦行の中へ身を投じたり 或いはまた見解や学問や思想の上に腰をおろしたりして 声高に清らかさをほめたたえるものは あれこれの生き方を願って 生きることを(一面的に肯定する立…
どこまでも捉われていく私たちをどこまでも解放しようと語られる ~大きい堆積の経より②~ 青天の霹靂! 最古の仏典にこんなことが書かれているなんて! 898-4 戒律を最高のものと考えている人は それを堅く守りながら 自分を抑制するところに 唯一つ清…
「人皆党有りて、又達(さと)れる者少し」 ~大きい堆積の経より①~ 本当に悟っている人なんて、 ほんのわずかしかいないんだな。 そして、世間の人の目には 残念ながらわからない。 895-1 「めいめいの物の見方で 『ここにこそ真理がある』といって争…