誰とも比べない。利己心を離れ物への執着もない、安らかな姿。
捉われの可能性を徹底的に払う
~杖を取り上げるものの経より⑱~
954一20
静かな人は
自分を等しいものの仲間であるとも
劣ったもの あるいは
勝れたものの仲間であるともいわない
そうして安らかに 利己心を離れて
取ることもなければ
また捨てることもない」
ーと世尊はいわれたー
静かな人は、
自分を誰とも比べるということがないから、
あの人と同じだと言って安心することもないし、
あの人に負けてると言って嘆くこともないし、
あの人より優れていると言って自惚れることもない。
自分中心の思い上がった立場と利己心をはなれている。
何かを手に入れようと躍起になることもないし、
これは自分のものだと言って必死で守るものもない。
だから、捨てるということもない。
ただありのまま、
あたえられるがまま、
奪われるがまま。
実に安らか。
もう、この「杖をとりあげるものの経」は、
どこまでも捉われのない姿、
捉われの可能性を徹底的に払われる姿を言い尽くされる。
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