仏教という教えをでっちあげて、それだけに従おうとするのは、お釈迦様の教えに反すること。

どんな教えも、真理を知り、真理と一体になるための参考に過ぎない

～大きい堆積の経より⑦～

９０７－１３

自在の人には　

他に導かれるということがなく

彼は色々の教を考察しても　

それにとりつきはしない

そのようにして彼には

人といい争う余地がない

何故なら彼は他の教を　

これは特に優れたものだといって　

とり上げたりしないからである

　これもまたまた青天の霹靂！

真理を生きる人には

「他」というものがない。

いろいろな教えについても

それについて考察はするけど、

「この教えだけが絶対！」なんて

それだけにとりついたりしない。

他の何か（特別な教え）に導かれるというのではなくて、

もうすでに真理と一体となっている。

導かれるもなにもない。

そうなると、

もう「仏教」なんて言うのも怪しくなる。

お釈迦様は、

「私の教えこそが最上の教えだから、

これに従いなさい！」と言われるんじゃなくて、

「私の教えを参考にして、

真理というものを知りなさい。

真理と一つになりなさい。」と言われるんだな。

「私に従うのでなく、

真理だけを見て生きなさい」と言われるんだな。

「仏教」というものをでっちあげて、

それだけを特に優れたものとすることは、

お釈迦様の教えに反することなんですね。

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