真の人と出会って心の解放へ

心の解放へと導いてくれる真の人(本)との出会いの記録。(毎田周一「釈尊にまのあたり」他 聖徳太子・親鸞・宮沢賢治・・・生きてる人も)

すべてが報われるとき

 

昨日は学校の最大イベント、卒業式が行われた。

 

一晩寝ても感動冷めやらず、あれもこれもと思い出されて何から書いていいのか・・・?という感じだ。

 

いつも日々のあれやこれやにうんざりし、もう嫌だ!と思うことも山ほどあるのに、この日にすべてが報われて、また4月からがんばろう!と思える。もう何年もそんなことをくり返している。それが卒業式というものだ。

 

今年の卒業生は、もう本当に卒業式間際まで日々問題を起こし、なかなか本気になれず、それでも、先生方は、「あと何日!がんばろう!」と声を掛け合って乗り越えていた。「少しでもいい卒業式にして送り出したい。そのためにできることは最後まで諦めずに全力でしていきたい。」そんな先生たちの思いが空回りしているように見えることもあったけれど、そのすべてが報われる感動的な卒業式だった。

 

♪威風堂々♪の音楽に合わせ、悪態ばかりついていたあの子も、自分を抑えられずに暴れまくったあの子も、みんなみんな一張羅の服に身を包み、照れくさそうに、または神妙な顔つきで入場してくる。そんな卒業生の姿がなんとも微笑ましかった。

 

在校生の精一杯の呼びかけや歌声に応えようと、そして、お世話になったおうちの方々や先生方に感謝の気持ちを伝えようとする気持ちが、その態度や歌声からじ~んと伝わって来た。

 

終わってから卒業学年の担任の先生方から、他の先生方に挨拶があった。

「本日の天気予報は”竜巻”で、あの子たちにふさわしい天気だと思っていたら、式の間は晴れて、本当にお天気にも恵まれて、あの子たちにしては、立派過ぎるくらいのいい卒業式ができました。私たちはこの床にひれ伏してでも、きょうまで支えてくださった先生方にお礼が言いたい気持ちです。」と・・・職員室がドッと湧いた。

 

さて・・・その式が終わってからも、私にとっては思いがけない再会が・・・

 

それは、十年以上前に今と同じ学校に勤務していたときに受け持った、当時2年生だったYくんとの再会だった。なんと、卒業生のお兄さんとして、お母さんと共に卒業式に参列していたのだった。

 

当時のYくんは暴れん坊で、友だちとのトラブルも絶えず、よくお母さんに電話をしたり家庭訪問をしていた。

そんな中で、ある日、お母さんが「どうしてうちのYばかり・・・」と突然泣き崩れてしまったことがあった。

私はそのとき、自分が一生懸命やってきたことがこんなにお母さんを傷つけていたなんて本当にショックで、その後とにかく謝りたくて、電話をしたりお家を訪ねたりしたけど、しばらくは会ってもらえなかった。そして、とにかく傷つけてしまったことへのお詫びの気持ちをお手紙に書いてお宅に届けた。それからどうなったのか詳しいことは忘れてしまったけど、その後何度かお母さんとは再会し、何もなかったように笑顔でお話できるようになっていた。

そのお母さんが、卒業式の後、「先生、Yです。」と言って、私を呼び止めてYくんに引き合わせてくれた。

よく小島よしおのまねして「そんなの関係ねえ~、ハイオパッピー!」て踊ってたよね。覚えてる?と言うと、「え?ホントですか?」と照れ笑いしていた。

もう、全く昔の面影がないほどに立派な青年になっていて、本当に本当にそんな成長した姿に出会えて嬉しかった。

 

 

そして、夜・・・転退職される先生方との涙涙の留別会の席でも、数々の感動的なお話が・・・

 

その中でも一番心に残ったのが、新卒3年を本校で終えて、他校へ転勤することになった若い男の先生の言葉。

今度5年生になるSくんを2年生で受けもったとき、Sくんは授業中でもほうきを振り回して友だちとケンカを始めるような暴れん坊だった。そのSくんを止めようと一生懸命抑えたり叱ったりしているうちに、「近寄るな!死ね!」と反抗されるようになった。自分はこんなに日々遅くまで働き、どうしてこんなことを言われなきゃならないんだ!こんな仕事辞めてやる!と、とても悔しい想いをしたと、涙ながらに話してくれた。

 

でも、そんな彼を変えていったのは、先輩の先生方の姿だったと。

M先生が、運動会の練習でだらだらしている子を思い切り叱った後で、笑顔で「ほんとにもうっ!」と言っている姿を見たとき。

I先生に、「この子がこんなふうで困っているんです。どうしたらいいでしょう?」と相談すると、「かわいいもんじゃあないですか~」(ここ、おじいさんが孫に言うような言いっぷりで)と微笑ましい言葉が返ってきたとき。

「ああ~自分に足りなかったのはこういうところだな。」と気づいたと・・・

そして、今年受け持った2年生の子どもたちと涙涙のお別れをして、先生という仕事は、本当に大変だけど、本当にやりがいのある仕事だと、がんばって続けてみたいと思ったと。

そんなことを泣きながら語ってくれた。

 

 普段見ることのできない先生たちや子どもたちの、素敵な姿をたくさん見ることができて、胸がいっぱいになる一日だった。

 

一生懸命生きていたら、どんな辛いことも苦しいことも、最後はみいんな「あれもこれもありだったな~」って思えるようになる。

そうしたら、この人生も、何があったって、一生懸命にひとつひとつ向き合って全力で進んでいけば、死ぬときはすべて報われるんだな。きっと。

 

note.mu

さて、きのう読んだミユさんの この記事も大好きです!

自分のここが最悪だ!と思うところを、毛嫌いしながらも(そのケッ!というパワーは良き良き!)自分に優しくできない理由にしないでほしいと、心から思う。いろいろ眠ってんだ、そこに!

 

眠らせたままで自分に優しくしてもいいし、発掘して楽しんでもいい。でも、それは大切な人類の中の唯一の存在であるあなたという人に、十分な愛情を注がない理由にはならない。

 

自分を愛そうという時、いろいろマイナスだと思えるところがあるままで愛していい。そのままでもいいし、仕掛けだらけだと思ってみてもいい。神さまからの「まだまだ開けてみたら面白いことになる仕掛けがいっぱいだよ!」という伝言だと思ってみてもいいと思う。

 

 これを読んだら、きのうの卒業生の子どもたちと歌ったこの歌が流れてきた。

 

 ♪「人生」のこと あまりにも問題ばかり起きるから 

 難問解決プログラムなのかと思っていたけれど 

 気づいたんだ 「プレゼント」みたいなものなんだって 

 何十年か好きに生きていい特別なプレゼント 

 だから楽しみにしながら ゆっくり開けたらいいんだ 

 自分自身にこの言葉を贈るよ いつも忘れちゃうから ♪

     by SEKAI NO OWARI 「プレゼント」

 

 

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