真の人と出会って心の解放へ

心の解放へと導いてくれる真の人(本)との出会いの記録。(毎田周一「釈尊にまのあたり」他 聖徳太子・親鸞・宮沢賢治・・・生きてる人も)

物事に実体なんてない。鏡の裏に何もないように。

 

あるのは、そこに起こっている現象。

 

ただそのままの現象だけ。

 

その裏に何か実体があると思うのは、

私たちの妄想。

 

小さい子どもが、

鏡の裏をのぞいて、首をかしげているようなもの。

 

あるのは鏡に映った映像だけ。

 

それなのに、

ああでもない、こうでもないと、

鏡の裏にあるものについて議論するのは、

おかしなことなんだな。

 

そこには実体があると思い込んで、

それを固定してつかまえて、

無常の真理に素直に従っていかないことを、

思い上がりと言うんだな。

 

ただそこに映っている現象そのものを見ずに、

自分の都合に合わせて、

こうあるべきというものを固定しようとする。

 

固定しようとする妄想と、

そこに起きている現象にズレが生じると、

思い通りにならないと嘆くことになる。

 

この思い上がりを砕いてしまった人は、

そこに映し出される現象だけをそのまま見る。

 

こうあるべきという、

自分の妄想をはさまずに。

 

そこにはもう、

苦しみも嘆きもない。

 

実体を固定してつかもうなんてせず、

無常の真理そのものとひとつになって、

自由自在に行かれる。

 

なんの執着もなく、

さらさらと水が流れていくように・・・・・

 

 

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