「こうしなければならない」という当為が人を苦しめる。
人は、自分の勝手な妄想で、
「これはこう!」と決めつけて、
思い通りに動かそうとして、
しかも思い通りにならないと言って怒る。
でも、本当は、
物事は、人は、
ただ因縁によって動いていく。
変化していく。
いろんなことが組み合わさって、
いろいろに反応して、
いろいろに展開していく。
「ひとつ間違えば・・・」というように、
そのいろんなことのひとつが違えば、
違ったことが起きることもある。
それが因縁。それが無常。
それが真理なんだな。
そこには、
「こうでなければならない。」なんていう、
当為は成立しない。
「こうでなければならない。」という、
当為が人を苦しめる。
人を怒らせる。
「あれしなきゃ!これしなきゃ!」と、
あくせくあくせくしている人に、
苦しみや怒りが生じる。
物事がうまくいくのは、
うまくいく条件が整ったからで、
ひとつ間違えばうまくいかないこともある。
物事がうまくいかなくても、
自分の力が足りなかったことだけが
原因とは限らない。
そのことを認識すれば、
物事がうまくいこうがいくまいが、
もうそこに執着せず、
すべてお任せできるようになるんだな。
できることをやったら
あとはすべてお任せするしかない。
そこにしがみついて、こだわって、
うまくいったからといってうぬぼれたり、
うまくいかなかったといって嘆いたり、
一喜一憂することもなくなる。
なんとゆったりしたことでしょう!
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