執着する姿と解放された姿
同じ場所に立ちながら別世界にいる二人
~スッタニパータ・ダニアの経より③~
ダニアには自信がある。
世間の激流をうまく渡るため、
日々努力している。
自分で築いてきた生活を
日々楽しんでいる。
そして、
更に自分の人生を発展させていくことに
意欲を燃やしている。
それに対してお釈迦様は・・・?
20-3
あぶも蚊もいない
と牛飼ダニアはいった
牛達はよく伸びた草原を歩きまわり
たとえ雨が降ってきてもそれに堪えられる
さあもしも降らそうと思うなら
神よ雨を降らせるがよい
21-4
筏(いかだ)はしっかりと組まれた
と世尊はいわれた
激流を渡ってすでに彼岸に達している
筏の必要はもはやない
さあもしも降らそうと思うなら
神よ雨を降らせるがよい
筏って、
真理を見てそれに従うことかな?
お釈迦様はその筏で
激流の世間を渡ってしまった。
彼岸に達してしまった。
その筏さえもう必要ない。
「真理に従わなきゃ」なんていう
こだわりさえもなくなった。
すべてが真理と一体となられた。
自分を守るために、
何が起きても負けまいと身構えて、
がんばって
地上にへばりついて
立っているダニア。
何が起きてもすべて受け入れて、
いろいろな執着から解放されて、
世の激流を超えて
悠々と立たれているお釈迦様。
同じマヒー河の辺りに立ちながら、
全然別世界にいる二人。
全然別の方向を見ている二人。
ダニアの執着はまだまだ続く・・・
つづき↓
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