真の人と出会って心の解放へ

心の解放へと導いてくれる真の人(本)との出会いの記録。(毎田周一「釈尊にまのあたり」他 聖徳太子・親鸞・宮沢賢治・・・生きてる人も)

支配しようとすればするほど支配されちゃう!

執着がますます強まるダニア

~スッタニパータ・ダニアの経より⑦~

 

ここまでくると、私はいても立ってもいられなくなって、

ダニアのところにすぐに飛んで行って、

「大丈夫!そんなにしなくても大丈夫!」

って言いたくなっちゃう。

 

 

28-11

杭は深く揺るがぬように打ち込まれた   

       と牛飼ダニアはいった

ムンジャ草の縄は新たにしっかりとなわれた

小牛達がそれを到底切ることの出来ないように

さあもしも降らそうと思うなら 

神よ雨を降らせるがよい

 

29-12

牡牛のように束縛を絶ち切った   

      と世尊はいわれた

象がつる草を踏みにじってゆくように

私はもう二度と母胎に帰ることはない

さあもしも降らそうと思うなら 

神よ雨を降らせるがよい

 

ダニアは本当は雨がこわくてしかたないんだな。

 

川辺に大きな牧場を経営しているダニアにとって、

大雨が降って、

川が氾濫して、

洪水になって、

大切な財産である牛たちもろとも流されてしまうのが、

こわくてしかたない。

 

だから、何があっても、

牛たちを逃がさないように、

万全に備えている。

 

「これで大丈夫!」って

自分に言い聞かせて、

安心しようと必死なんだな。

きっと・・・

 

 

一方お釈迦様は、

「束縛を絶ち切った」

と言われる。

 

このしぶとい、

人間の欲望。

執着。

利己心。

とらわれ。

 

これを絶ち切ることは簡単じゃない。

 

これほどまでに強い執着を絶ち切るには、

牡牛や象のような力強さがなければならない。

 

象が、足にからみついてくるつる草を踏みにじって行くように。

 

そこにしか、

本当の自由も幸せもないんだと。

 

 

ここで、思う。

 

支配しようとすればするど支配されるという、

真理の法則に気づかずに、

ダニアの努力は、

お釈迦様とは全く正反対の方向へ向かっている。

 

 

・・・そして・・・

次に出るお釈迦様の恐ろしい一言。

 

「もう、二度と人間には生まれない!」

 

利己心や欲望のかたまりでありながら、

「自分が一番偉い」

「自分が一番正しい」

と思っている。

 

そんな人間が

物や人に執着して、

財産までにぎりしめている。

 

お釈迦様にとって、

それは無意味なことなんだな。

 

もう、すでに、

「そんな人間はやめました!」

と宣言されるんだな。

 

そんなところに幸せがあるわけない

悟られたんですね。 

  

つづき↓ 

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