自由の邪魔する、思い上がりを砕く!
刻々と顔を出す、思い上がりのもぐらたたき!
~スッタニパータ・蛇の経より~
この「思い上がり」というものが、
スッタニパータにはくり返しくり返し出てくる。
それほど、「思い上がり」ってしつこいんだな。
きょうは、一番初めに「思い上がり」が出てくるガーターを、
蛇の経 から紹介します。
4-4
弱い葦の堤を洪水がおし流すように
思い上がりを砕いてしまった
その修行者は この世とかの世とを共に捨てる
蛇が朽ち古りた皮を脱ぐように
この、「弱い葦の堤」っていうのが、「思い上がり」で、
「洪水」っていうのは、「真理の力」のことなんだって。
経験を積んで、知識も積んで、
だんだん賢くなっ(たつもりになっ)て
世間を上から見下ろして、
あれじゃあダメだ!
これじゃあダメだ!
もっとこうしなきゃ!
なんて、
誰かの悪いところをなおしたり、
世間をもっとよくしたり、
そんな力が自分にはあると思っちゃう。
洪水に葦の堤が流されるように、
この思い上がりは、
ことごとく真理の力によって打ち砕かれる。
思い通りになんていかない ( ;∀;)
でも、これは本当はラッキーなこと。
だって、思い上がりが砕かれたところにしか、
本当のことは見えてこないから。
お釈迦様の悟りは、
いろんなことがわかることではなくて、
自分がどれだけわかっていないかということが、
わかることなんだな。
スッタ・ニパータを読むと、
どんどん 自分の愚かさが 暴かれていく。
それなのに、世間にいくと、
またすぐ思い上がっちゃう。
だから、
思い上がりのもぐらたたきをしよう!
「あ~、あの人、わかってないな~!」
・・・ポカッ!・・・
「うわ~、こんなこと知らないなんて、信じらんない~!」
・・・ポカッ!・・・
「偉そうなこと言っちゃって~!」
・・・偉そうなのはどっちだ?ポカッ!・・・
たたいても、たたいても、
気がつくと、
またすぐ思い上がりのもぐらが顔を出す。
だから、もぐらたたきに忙しくて、
本当は、他人をかまっているひまなんてないのだ。
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