苦悩に明け暮れて、解放されない世間の生活。
私たちは人と人との関係に、
毎日あくせくして、
苦しんでいる。
そんな地上の生活にへばりついて、
その中でどうやって無事に過ごそうかと、
限られた智慧を働かせている。
その狭い世界から外に出てきさえすれば、
からりと明け放たれた、
爽快な世界に出れるとは全く知らない。
その絶体界を知っている人は、
この世の中を改善・改良しなければ・・・
なんてことは決して考えない。
「私は〇〇主義です。」とか、
「〇〇反対!」とか、
そういうことは、
キリストもお釈迦様も決しておっしゃらないんですね。
もう、この世界はどこもかしこもそのまんまの世界。
そして、無常。
留まってはいない。
流れている。
そのままにして、充分。
一人の人間に変えられるものではない。
改良・改善なんてしようとするのは、
とても失礼なこと。
すべてはなるようになっていく。
私たちはその流れに身を任せるしかない。
なんにも心配することはないし、
心配したからといって、
どうにもできるものでもない。
それを認識している人の人生は、
からりと明るく快活なんだな。
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