物を見るんじゃなくて、自分を見るんだよ!
自分の愚かさに気づくことこそ、救いへの近道
~速やかなことの経より①~
915-1
「私は『太陽の親族』であられる偉大な聖者に
独立への道と 静けさの境地とをお尋ねします
修行者は どのように物を見れば
世間に少しも捉われず
情欲を離れることが出来るでしょうか」
ここまで学んでくると、
「どのように物を見れば」という聞き方にひっかかるけど、
世間の人が尋ねるんだからやむを得ないと毎田先生は言われる。
それよりも、「独立と静けさに到る」こととして、
「世間に捉われず、情欲を離れる」ということを尋ねているところが
的確だと言われる。
そして、お釈迦様は、
真正面から最も大切なところを答えられる。
これ、正に速やかな道だな!
916-2
「『自分を聖者のように』考える一切の妄想の
と世尊はいわれた
その根本を絶ち切って
内にあるどんな情欲をも取除こうと
いつもはっきりと目醒めて学んでゆくがよい
物を見るんじゃなくて、
自分を見るんだよ。
そこにある、
自分を聖者のように考える一切の妄想の根本を絶ち切れと言われる。
そして、この妄想を絶ち切るには、
自分がまさに
「自分の考えで、真理をつかむことができる」と思い上がっている、
つまり自分を聖者だと思っている、
その自分の愚かさに気づく以外に道はない。
そして、その愚かさが様々な情欲のもと。
妄想故の情欲だ。
そのことを、はっきりと自覚すること。
それこそが学ぶことであり、
思い上がりを捨てて頭が下がること。
これが即救いとなる。
もっとも速やかなことなんだな。
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