自由自在にすべてを包み込んでいく慈悲の姿とは?
二度と世間を相手にしない
~老衰の経より④~
810-7
この世を遠く離れて修行する者が
いよいよ世を超える心に生きて
この世間へ顔を出すようなことがなければ
そこに彼にとって
円かな世界が現れたのだといってよい
わたしたちは行ったり来たりしてしまう。
「あ~そうか!」とわかったつもりになっても
何かあるとまたすぐに捉われる。
世間を相手に、
人を相手にしているうちに、
すぐにまたあくせくし出す。
でも、このガーターではっきりとダメ押しされる。
「この世間へ顔を出すようなことがなければ」と。
いったん世間を超えて目覚めた人が、
もう二度と世間を相手にしなくなれば
それこそ本物なんだな。
それこそが、広やかな慈悲。
もう、そうなったら、
何にも捉われず、
何にも妨げられず、
まったく自由自在。
その姿がすべてを包み込んで
なんにもしようとしなくても、
すべてが成されていくんだな。
う~ん、それまでには
かなりの修行が必要ですね。
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