真の人と出会って心の解放へ

心の解放へと導いてくれる真の人(本)との出会いの記録。(毎田周一「釈尊にまのあたり」他 聖徳太子・親鸞・宮沢賢治・・・生きてる人も)

自由自在にすべてを包み込んでいく慈悲の姿とは?

二度と世間を相手にしない

~老衰の経より④~

810-7

この世を遠く離れて修行する者が 

いよいよ世を超える心に生きて

この世間へ顔を出すようなことがなければ 

そこに彼にとって

円かな世界が現れたのだといってよい

 

わたしたちは行ったり来たりしてしまう。

 

「あ~そうか!」とわかったつもりになっても

何かあるとまたすぐに捉われる。

 

世間を相手に、

人を相手にしているうちに、

すぐにまたあくせくし出す。

 

でも、このガーターではっきりとダメ押しされる。

 

「この世間へ顔を出すようなことがなければ」と。

 

いったん世間を超えて目覚めた人が、

もう二度と世間を相手にしなくなれば

それこそ本物なんだな。

 

それこそが、広やかな慈悲。

 

もう、そうなったら、

何にも捉われず、

何にも妨げられず、

まったく自由自在。

 

その姿がすべてを包み込んで

なんにもしようとしなくても、

すべてが成されていくんだな。

 

う~ん、それまでには

かなりの修行が必要ですね。

 

 

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