立場というものがなくなってしまうのが智慧
無我の世界に「立場」はない
~最上のものの八つの経より⑤~
800-5
既に身についているものを捨てて何もつかまず
智慧についても一定の立場をとらない人は
意見の違いから分裂した人達の中で
どちらの側にもつかず
どんな考え方もそれを鵜呑みにはしない
ただただ真理に従う人には、
一定の立場はないんだな。
あの教え、この考えと、
何かをつかんでそれにこだわることがない。
そういうものよりも、
ただただ真理を見抜いていく。
あっちの意見とこっちの意見が対立しても、
それはそれぞれに捉われた姿であることを見抜いている。
どちらか一方の意見を鵜呑みにして、
片方の側に立つということもない。
無常の真理そのものを行く人は、
ただありのままを見ていくだけ。
その無我の世界には
「立場」というものはないんだな。
どんな「立場」もなくなってしまうことが
「智慧」なんだな。
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