私たちを支配する欲望
自分の世界(洞窟)に閉じこもる人
~洞窟の八つの経から①~
人を支配して苦しめるいろいろな欲望。
その欲望からどうやって解放されるかが追及されていく。
私たちは、自分の考える世界がすべてだと思っている。
その世界に閉じこもっている。
実はその外に無限に広がる真理の世界があるらしいけど、
そんなことは全く考えられない。
そんな姿が語られる。
772-1
(自己という)洞窟の中へ入り込み
あれこれの事に捉われて
心の暗く閉ざされている人ー
こんな人には世を超えることなど思いもよらない
それというのも
この世の中で欲望を捨てることが
まことに容易でないからである
自分の考える世界だけがすべてだと思っているから、
他の人には自分と違う世界があることを認めることができない。
それが真理の側から見ると、
せまい洞窟に閉じこもっているみたいなんだな。
自分の考える世界だけが、
この世でただひとつの世界だと信じ込んでいる。
でも、真理の世界は、
決して私を中心にして動いてはいない。
だから、いろんな摩擦が起きるし、
衝突が起きる。
そうなると
怒ったり、
嘆いたり、
イライラしたり・・・
あっちでもこっちでも問題が起きちゃう。
「ああついてない。」(~_~;)
「どうしてみんなわからないんだろう?」<(`^´)>
「こんなにがんばってるのにちっとも報われない。」(ToT)
自分の思いを満たすために、
一生懸命やっていることが、
当然だと思っている。
それが世のため人のためだとさえ思ったりする。
単なる自分の欲望だということに気づかずに・・・
そしてますます洞窟に閉じこもり、
暗く閉ざされていく。
その洞窟の外に、
欲望から解放された自由な世界があるなんて、
夢にも思っていない。
こうなるともう、
欲望から解放されるどころか、
ますます欲望に縛りつけられていく。
真理はいつも呼びかけているのに。
その声を聞きさえすれば、
新しい展開が開けていくのに・・・
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